第20回滋賀サイエンスカフェを終えて

講演を聴いて

昨年夏「地球沸騰の時代到来」と国連総長の指摘がありました。

実際に深刻化する気候危機は、個人が生活スタイルを変えるだけでは対応できないところまで来ていると思います。もっと大きな視野に立った対策が望まれる時期に来ているときに、山口先生は講演で空想科学小説のような災害を軽減する制御デバイスを紹介くださいました。そのアイデアに期待と共に驚きました。

自然現象を操作するには、今までになかった技術が必要だろうし、さらに実現するには人々の利害や心情等多くの課題が想定され大変なことと思いました。

  

しかし「地球の懐の範囲で」という言葉の中に科学技術を用心深く使って、人命や生態系を守りながら未来に繋げようとする思いが見え、有効な解決方法が早く出来るよう期待します。

年始からの天変地異を目の当たりにして多くの人が関心を寄せ、考える機会を得られたよい講演でした。

二階堂愛子