7月21日(祝)「生きものを観るー 自然へのまなざし~分子や細胞を観る、イメージング技術の紹介~」
講師:山岸 敦(やまぎし あつし)氏
【概要】
生物学の歴史は、生きものを観察する技術の発達とともにあります。肉眼では見えない小さなものを捉える顕微鏡の発明は、生きものの基本単位である細胞の発見につながりました。
細胞の内外ではたらく分子を鮮やかに浮かび上がらせる分子イメージング技術は、生きものが生きている仕組みを理解するための強力なツールです。 また、細胞から細胞へ、親から子へと伝えられるDNA(ゲノム)の配列を解析する技術は、日進月歩で進んでいます。
生きものを支える構造、機能、情報について、多くのことが分かってきました。これらの膨大な知識に加えて、近年、ヒトを直接観察(診断)する研究も広がっています。 生きものの「生きている様」を観ることから、私たちヒトが持つ内なる自然について考えたいと思います。
※このビデオは、実際より短く編集してありますが、各講師のご確認を経てサイエンスカフェの様子をそのままお伝えするものです。
【レポート】
講演は生き物を観るからヒトを観るまで一貫していて内容としてよく理解できた。
分子からなる細胞の集合体である「ヒト」と「考える人」とは何か?という思想的命題を与えられたようである。
(冨田 豊記)