太陽の驚異とスーパーフレア

7月20日()「太陽の驚異とスーパーフレア~太陽の宇宙における活動現象と地球環境におよぼす影響~」
講師:柴田 一成(しばた かずなり)氏

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【概要】

近年の太陽観測の発展により、我々の太陽は爆発だらけであることが判明した。 しかも、現代文明の発展ともに、我々が普段気付かない太陽面爆発(フレア)によって、地球の高層大気や磁気圏は大きな影響を受け、人工衛星故障、通信障害、停電など様々な被害が発生することもわかってきた。 それどころか、宇宙飛行士や航空機乗員はフレアから飛来した放射線による被ばくの恐れすらあるのだ。

最近、太陽とそっくりの太陽型星で、最大の太陽フレアの100 倍~1000 倍のエネルギーのスーパーフレアが800 年~5000 年に一度の頻度で起きていることが発見された。

我々の太陽でこのようなスーパーフレアは起きるのか? 起きれば、地球環境や文明社会はどうなるのだろうか


※このビデオは、実際より短く編集してありますが、各講師のご確認を経てサイエンスカフェの様子をそのままお伝えするものです。

【レポート】

われわれが原子力発電所の電源喪失の恐ろしさを味わったのはごく最近のことであり、それはまだ終わったとはとてもいい難い状態にある。 すると、スーパーフレアによる大規模停電だけ取り出して考えて見ても、放置すればその社会的影響は計り知れないものになり得る。

個人としての感想を述べさせてもらうなら、冷静な対応をなしえるよう自然現象の原理についての適切な理解を得ることの重要性を改めて認識することができた。 だが、だからといって、個人的にすぐにできることはどのようなことであろうかと考えると、かえって何もできない無力さのようなものを感じる。 (杉山晃一記)

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